2015広島その4

実家に帰省し、一泊した翌日、母校の初蹴りOB会に参加した話。(後編)

25年の歳月

ローカル線で母校の最寄駅に到着した。

ところが、、、、、昭和レトロな木造駅舎から鉄骨の橋梁形式の駅舎に変わっていた。

学校の周辺に多くのマンションが立ち並び、学生時代の街のイメージとはかけ離れていた。

そりゃ四半世紀も経てば街も変わるわな~ぁ!と思わずひとりごとを口にした。

何を思ったのか、大嫌いだった初蹴りOB会に参加しようと思うのだから、街だけじゃなく、自分も変わったのだろう。

単に年を取っただけ??笑

体が動かず・・・・

現役との交流戦では、気持ちと体の動きの乖離が激しく、まったく使いものになりません!!爆

まぁ、前半は予想していたとおりではあるが、後半に入ると徐々にフィーリングがよみがえった。

不思議なことに連携プレイであるワンツーのパスやダイレクトのパスなども、案外うまくできた。

繰り返し練習した基本的な動きは体が覚えているのかもしれないですね。不思議だ!!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA<写真:サッカーシューズ>

OBからの言葉

現役とOBの交流戦はケガなく無事に終わり、合宿所で食事をしながらOBからの現役へのエールを贈るのが慣わしとなっている。

私は、『継続は力なり』というありがちな言葉を贈った。

現役の若い子も卒業までサッカーを継続して、我々OBの仲間になってほしいということや、

社会に出ても負けないメンタルと身体を鍛えてもらいたいという思いからでした。

今回参加して、四半世紀経ってもみんなが暖かく迎えてくれるサッカー部のOBでよかったと感じたことも理由かもしれません。

同期OBの言葉

卒業以来の再開を果たした同期OBも同じようなメッセージを贈っていた。

「補欠で大会に出られなかったけれど、サッカーを続けてよかったと思っている」と彼は口にした。

私はその言葉を聞いて、一瞬固まった。

当時、彼を大会のメンバーにしなかったのは私でした。

監督も兼任するキャプテンだった私は技術的な問題から彼を補欠にし、大会のメンバーにしなかったのでした。

寡黙だった彼が自分の言葉で、25年前のことを語る姿に、若き日の記憶がよみがえり、

彼の気持ちを考えると、胸が熱くなったのでした。

青春っていいな

新年早々、まさかOB会でこのような気持ちにさせられるとは考えてもいなかった。

たかがOB会であっても、行動をすれば、そこでの出会いや再会、新たな発見があるんだと感じた。

少し飛躍するが、これって人が旅をしたくなる理由と同じかもしれない。

そんなことをぼんやり考えていたら、

彼から「また来年もここで会おう」と声をかけられ、我に返った。

私は何事も無かったように「そうだな」と笑顔で手を振って別れたのでした。

昭和の青春ドラマ仕立てエンディングとなったのでした。

ごきげんよう!

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